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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

人の相談に乗る時は、悩みごとにタイトルをつけてみる。

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2023.04.22 執筆者:和仁 達也

多くの企業で悩みをかかえる経営者やスタッフと面談をしていて、
気がついたことがあります。

それは、大半のケースで、
「何に悩んでいるのか」を本人もよくわからずに悩んでいる
ということです。

先日、「スタッフミーティングで扱うテーマをどうするか」
で悩んでいる歯科院長の相談に乗っていたときのこと。
その院長は、次のようにおっしゃいました。

「スタッフの気持ちを1つにまとめたくて、
そのためにミーティングで医院のクレドを話し合うのが
いいと思っていたのですが、それより先にやるべきことが
あるような気がしていて、

もっと自分に自信を持たせてあげることが大事なんじゃないか、
と感じるのです・・・」

これでは、相談に乗る方は、

「スタッフの気持ちを1つにまとめる方法」

を扱えばいいのか、

「スタッフに自信を持たせる方法」

なのか、あるいはもっと抽象度を高くして

「当医院で必要なミーティング、不要なミーティングとは」

を話し合えばいいのか、決めかねてしまいます。

それを、コンサルタント側の勝手な思い込みで決めつけて
議論を進めたところで、望む到達地点にはたどり着かず、
違和感だけが残る、なんてことはよくあります。

このようなときは、相談に乗る立場の人が
勝手に決めつけるよりも、本人に考えさせて、
それをサポートしてあげることが実は解決策に一番近道です。

先ほどの例でいえば、次のように。

「院長、もしいま悩んでおられることに
タイトルをつけるとしたら、どうなりますか?

たとえば、”○○が○○になるには?”というタイトルで
表現するとしたら、○○にどんな言葉が入るでしょうか?」

このように尋ねると、しばらく院長は黙考した後、
次のように答えてくれました。

「スタッフが自発的に動き出すよう促すクレドをつくり、
それをミーティングでスタッフに定着させるには?」

これだったら、手の打ちようがあります。

そして、タイトルが明確になった時点で、その悩みは
半分以上解決していると言ってもいいくらいです。

解決策を求める前に、タイトルを明確化しましょう。

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▶︎相談内容の5割以上は途中で変わる。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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