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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

違和感を感じたときに、まずすべきこととは?

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2024.02.07 執筆者:和仁 達也

「積極的に仕事に取り組むスタッフ」には好印象を持ち、
「なるべくラクをしたがるスタッフ」にはガッカリする上司は
多いかと思います。

ところが、一見後者に見えるスタッフにも、
そうせざるを得ない理由があり、本質は前者に近い、
なんてケースもあります。

今日はそんな歯科医院の事例です。

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先日ある歯科医院で、休日に院内イベントをやることになりました。

院長がスタッフに対して、日頃から
「地域の患者さんとの交流の場を持つ」ことや、
「健康情報を発信する」ことの大切さを伝えていたこともあり、
大半のスタッフが主旨に賛同し、行うことになりました。

ところが数日後、衛生士長から院長に次の打診があり、
院長はガッカリしました。

「院長、スタッフ6人のうち1人が休日に出勤することに
抵抗がある子がいました。まあ日曜出勤を無理強いするのも
どうかと思いますし、

5人が出勤して1人だけ欠勤というのもどうか、
ということで、スタッフで話し合いました。

それで院内イベント自体は3人でまわるので、3人が出勤し、
3人が欠勤でいきたいと思います。よろしいでしょうか?」

院長は口では了解と伝えながらも、内心では

「なぜ、出勤しない方に引っ張られるんだ?そもそも、
その出勤しないっていうスタッフも、当院の考え方を理解して
くれていなかったのか。全員一致で快諾してくれると思っていたのだが・・・」

と少なからずショックを受けました。

そのことを友人のドクターに話したところ、意外なことを言われました。

「その欠勤するって言ったスタッフに

『なぜ、日曜のイベントに出勤しないのか、あるいはできないのか?』

は聞いたの? もしかしたら例えば、

『家族の介護とか、資格勉強のため講座に申し込んでいた、
とかで日曜日に出勤するためにはいくつもハードルをクリア
しなければならなくて、本当は出勤したかったけど、
出勤しにくい状況にあった』

という可能性はないかな?

それで、それを聞いた他のスタッフが、そのスタッフをかばって、
優しさから

『一人だけ悪役みたいになるのを避けるため、あえて
3人出勤で3人は欠勤という申し出をした』

としたら、どう? それでも、ショックかな?」

その質問を受けて、院長は

「そのスタッフがなぜ、そうせざるをえなかったのか?」
を想像することを怠っていたと気づきました。

前提をどこに置くかで、判断は異なる。

表面的な言動だけでは、その真意はわからないことがある。

そこは、想像力と直接聞く勇気が必要。

そして、それを先回りして

「◯◯などの理由で出勤できない人がいる可能性もあるから、
その場合は遠慮なく言ってね」

と逃げ道を用意する優しさがあると、さらに関係性は
構築されていくかも知れません。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎相手に伝わる話し方のコツは、前置きにあり

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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