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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

正しいことを伝えたのに嫌われる理由とは?

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2024.11.07 執筆者:和仁 達也

言っていることは正しいけど、言い方に問題がある。
それが理由で喧嘩になるのは、よくある話です。

正しいことを言っても嫌われる人の典型例を紹介します。

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先日、美術館に行った時のことです。

入り口に向かうエスカレーターを降りた途端、
入り口の案内をしている初老のスタッフが、
わたしの目の前のカップルに対して厳格な表情で、

「館内では飲食禁止なので、カバンに閉まってください!」

と忠告していました。

そのカップルの女性の方が展示会場の外とは言え
ペットボトルの水を飲んでいたのを見て、
案内スタッフは言葉を発したのでしょう。

「飲食禁止の館内で飲んではいけない」というのは、
言っている言葉は確かに正しいこと。

問題は、その「言い方」です。

そのスタッフの顔は無表情で、口ぶりはまるで、
不法な持ち込みをチェックする海外の税関の検査員のような厳しさ。

部外者のわたしが見ても、「あれは、ないな」って感じでした。

そのカップルの反応を見ていたら、こんな会話を交わしていました。

女「何、今の?そんなの言われなくても、わかってるわよ!」

男「だよねぇ、あんな言い方はないよな。お前は税関か?って感じ」

女「せっかく楽しみにしてきたのに、今ので一気にテンション下がった」

男(慌てて)「まあまあ、気を取り直して(汗)。
それにしても、館内での飲食禁止の注意をするのを、
防犯の取り締まりくらいの勢いでやられたら、
客の不満を招くってわからないのかね?
これから高齢者雇用が増えるんだろうけど、もっと愛嬌が必要だよな」

女「ほんと、そう!これから高齢者の雇用が増えるのに、
あんな無愛想な人がサービス業に関わるって、ホントやめてほしい」

そんな会話が聞こえてきました。

「まあまあ、そこまで言わなくても・・・」
と、あまりの言われように途中から案内スタッフの肩を
持ちたくなりましたが、このカップルの気持ちもよくわかります。

「館内では飲食禁止なので、カバンに閉まってほしい」という、
案内スタッフが言っていることは間違っていません。

ただ、それもTPOに合わせて欲しいのも確か。

人命に関わる状況で注意するのと、マナーとして
(もちろん美術品の保護目的も含む)注意するのとでは、
表情や声のトーンは違うはず。

わたし自身、画一的なトーンで言葉を発していないか、
振り返るきっかけになりました。

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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