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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

部下育成に悩む上司へ、手本と見本を区別しよう。

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2026.05.07 執筆者:和仁 達也

 

リーダーの立場や、部下を育てる上司の立場になった時に、
真面目な人ほど悩む点があります。

それは、「果たして自分に務まるのだろうか?」という葛藤です。
その葛藤を和らげる着眼点を、歯科医院の事例で紹介します。

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ある歯科医院で、スタッフの中では若手の方だが、
働き方やスキルが評価されてスタッフリーダーに抜擢された伊藤さん(仮名)。

院長も周りのスタッフも納得の抜擢でしたが、本人だけは
「自分より勤務歴の長い先輩を差し置いて、リーダーが務まるのか?」
と悩み続けていました。

ある日、キャッシュフローコーチが個別面談を行い、状況を聞くと、
やはり不安が拭えないとのこと。そこで一歩踏み込んで尋ねました。

「伊藤さんが具体的に不安に感じているのは、どの部分なんでしょうかね?」

しばらく黙考した後に、彼女は答えました。

「リーダーはスタッフのお手本になる存在だと思うんです。
でも、私より仕事ができる先輩やスタッフが何人もいる中で、
お手本になれるか自信がなくて、、、」

その話を院長と共有した後、院長から伊藤さんに次のように伝えました。
「話を聞いたよ。お手本になれるか心配しているようだね?

私はいきなりリーダーに手本になれ、とは求めません。
見本になってもらえれば十分です。

手本と見本の違いはわかる?

手本とは『周りが見習うべき理想の状態』

例えば習字でお手本を見ながら書くよね。あれが手本。

そして見本とは『このようにやる、と示すサンプル』です。

レストランの店頭で、ロウでリアルに作られたメニューのサンプル
があるよね。あれが見本。

これから新たな取り組みをする際に、特に新しいスタッフに
伊藤さんがリーダーとして見本を示すことがあると思う。

それは何も手本じゃなくていいんだ。

『何をどのようにやればいいのか?』がイメージできるように
見本を示すだけでOKです。

そして、経験を重ねれば、時間の問題で見本になれると思うから。

そのくらいの気持ちでいてもらえれば、と院長としては
考えているんだけど、どうかな?」

見本と手本の違いがわかり、過剰なプレッシャーを
勝手に感じていたことに気づいた伊藤さん。

そのプレッシャーから解放され、明るい笑顔が戻りました。

一文字違いで随分、ニュアンスが変わります。

コミュニケーションのズレはこのような些細なところから生じるんだな、
とわたし自身学びになりました。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎組織の行動を揃えるカギは、言葉の定義を整えること。

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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