他人の力を借りてアイデアを育てる方法。
2020.04.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方安心安全ポジティブな場づくり着眼点
1人で考えてもなかなかカタチにならない。
そこで、生まれたてのアイデアを人に話してみたら、
ダメ出しをガンガン受けて、ヘコんでしまった。
そして結局、アイデアが日の目を見ずに消えてしまう。
そんな光景をよく見ることがあります。
人に話して、フィードバックをもらいながら
具体化していくことは悪いことではありません。
しかし、その際に相談する順番が重要であることに
気づいていない人は多いようです。
さて、その順番とは、どういう意味でしょうか?
今日はその相談する相手の選び方と順番についてお伝えします。
よくある落とし穴は、真面目な人ほど、
辛口で厳しい人のフィードバックをいきなり受けて、
意気消沈してしまうのです。
実は、かつてのわたしもその1人で、
よくアイデアを卵の状態で殺してしまっていました。
その教訓から、今は3段階を経て、人に相談するようにしています。
第一段階
はじめは、何を言っても否定せずに、
ニコニコとうなずいて聞いてくれる人にしゃべる。
アイデアを口に出し、それをうなずいて聞きいれてもらう
体験を通して、自信が生まれます。
また頭の中でつながっていなかった概念が、
言葉にすることで結びつきまとまる。
つまり、「言語化」され、人に伝えやすくなります。
第二段階
今度は客観的なフィードバックをくれる人に、
「●●の観点でフィードバックをください」と具体的な依頼をする。
キャッチャーミットを構えているところに
ボールを投げてもらう感じです。
つまり、第一段階と違って、
改善点のフィードバックを受け取るのですが、
受け取る心構えができているところに返してもらうので、
ヘコまずにすみます。
第三段階
最後に、辛口で厳しい先輩・上司・友人に
自由にフィードバックをもらう。
このときには、すでに練り上げたアイデアになっているはずなので、
むしろ見落としていたことや、基準の高い改善点が
ありがたく感じられ、そのアイデアの完成度を高めてくれます。
いきなり第三段階からいくのは、丸腰で戦場に行くようなもの。
アイデアは生まれた瞬間はもろくてはかないもの。
やさしく扱わないと、すぐに壊れてしまいます。
ちなみに、わたしが人の相談に乗ったり、アドバイスする際には、
相手の状況に応じて1人で3役を使い分けて対応しています。
これがわかっていると、相談に乗るときも、乗ってもらうときも、
さらに欲しい結果が得られやすくなると思いますよ。
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