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パートナー型コンサルタントの あり方・やり方

組織の生産性を最大化する“安心安全ポジティブな場づくり”の大切さとは?

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2021.01.04 執筆者:和仁 達也

わたしはコンサルタントや講演、セミナー、コーチ等をする際に、
顧客にもたらす成果や生産性を最大化するために工夫していること
がいくつもあります。

「和仁さんがコンサルやセミナーで成果を出したり、
生産性を向上させるために、最も意識していることを
1つだけあげるとしたら、何ですか?」

と聞かれたときに必ず紹介する言葉があります。

それは“安心安全ポジティブな場づくり”という概念です。

スキルや知識量が同じでも、
この“安心安全ポジティブな場づくり”ができているか否か
で、成果は大きな差がうまれます。

この言葉、あまり聞きなれない方が多いと思いますので、
説明します。

 

安心安全ポジティブな場づくり

ある会社の会議で、社長だけが喋って社員がシーンとしている
場面を見かけました。

それは、
「余計な事を言ったら批判されるんじゃないかな、
否定されるんじゃないかな」

という不安からモノを言えない感じでした。

想像してみていただきたいのですが、
そういう雰囲気の場から、良い発想や
ポジティブなアイデアって生まれそうな感じはしますか?

ちょっと厳しいかもしれないですよね。

一方で、何を言ってもみんなが

「ああそれもアリかもね、面白いね」

と言って、笑ってくれたり、リアクションしてくれる、
そういう雰囲気だったらどうでしょうか?

最初はまったく考えていなかったアイデアが
だんだんひらめいてきて、1時間経ってみたら
良いアイデアが浮かんで来た!ということも
あることでしょう。

例えば、慕ってくれる部下を引き連れて飲みにいって
相談に乗ったとき、途中から気分が乗ってきて
天からアイデアが降ってきて、
「今、オレってすごい良いことを言っているなぁ」と、
自分でも神がかっている、と感じた経験ありませんか?

あの時の空気はまさに、“安心安全ポジディブ”なんです。

それは、わたしたちのようなコンサルタントに限らず
経営者やリーダーの立場にいる人は、
この“場づくり”を上手にできている程に
成果が出やすいことに気づきました。

この“安心安全ポジティブな場”について、具体的に
どんな成果をもたらすのか、お伝えしましょう。

こんなことが以前ありました。

ある製造業で会議をしていたときのこと。
その会社の社長がとても強面な方で、
社員は遠慮してモノをいえない様子でした。

そのため、社長が一方的にしゃべっておしまい、
というような会議をしていました。

これでは、社員の創造性は発揮されないし、
会議も生産的なものにならない。

そこで、わたしは社長に提案をしました。

「次回のミーティング、僕に司会をさせてもらえませんか。
そして、社長は後ろの席で見守っていただきたいのです」と。

社長の了承を得て、翌週はわたしが司会役を担って
会議をしました。テーマは「業務改善について」です。

わたしは、はじめの数分間、場を和ます話をした上で、
約20人のメンバーに問いかけました。

「ふだん、みなさんが現場で仕事をしていて、
もっと生産性があがったり、お客さんに喜ばれるために
どんなことができそうですか?」と。

最初は誰も発言しません。
今までの、社長が司会をしていたときの名残で、
「余計なことを言ったら恥をかくから、黙っていよう」
という雰囲気がしばらくはありました。

ところが、場を和ませていく中で、
ある人が口火を切って、意見を言ってくれました。

それは誰でも思いつくような意見だったかも知れません。
だけど勇気を出して、意見を言いました。

そうしたら、それを聞いて別の人が
「今の意見を聞いて思いついたのですが・・・」
と発言しました。

その2人目の意見を聞いて、また3人目が発言し、
それを聞いた4人目が、また発言をしていく。。。

このように、前の人の意見がヒントになり、誘い水となって、
また意見が出てくる現象、これをわたしは
“積み石効果”と呼んでいます。

 

積み石効果とは

平らな石が、どんどん上に積み重なっていくように、
前の人の意見がヒントになり、誘い水になって、
どんどん意見が積みあがっていく現象。

これを“積み石効果”と呼んでいます。

やがて、これが10個、15個となり、20番目に発言された意見が
ものすごく良いアイディアでした。

そして、会議の終盤にそのアイデアが採用され、
「来月までにやってみよう」という話になりました。

それを実行してみたら、お客さんの評判を得て、
売上アップにつながりました。
成果が出ました。

さあ、ここで問題です。

20番目の人の意見が成果につながったわけですが、
これは誰の手柄でしょうか?

20番目の人?

最初に発言した人?

それとも、19番目の人?

いろいろ考え方がありそうですね。

「良いアイデアを発言した20番目の人だけの手柄」かというと、
そうとは限らないのでは、、、と感じる人もいることでしょう。

僕も同感です。

20番目の意見が出たのは、19番目の意見が良いトスをあげていたおかげ。

そして19番目の前には18番目の人。

さかのぼっていくと、一番最初に勇気を出して意見を言った人も
すばらしい手柄だと思います。

つまり、1から20までの全員のチームプレイによって
この答えにたどり着いたのではないでしょうか。

その中の誰かが欠けてたら、
そこにたどり着いていない可能性がある。

そして、その場を作ってくれた司会者、
たまたまその時はわたしでしたが、その
“安心安全でポジティブな場”をつくった司会者
も必要だったと思います。

なぜなら、先月までは社長が司会を務めて、
みんなが緊張して誰も発言していなかったのだから。
みんなが発言できる場を作った人の手柄もあると言えます。

と、同時に、うしろで喋りたいのをグッとこらえて
黙って見守っていてくれた社長の手柄もあります。

したがって、
この成果はその場にいた全員の手柄である
と、わたしは思います。

だからこそ、わたしは仲間であるキャッシュフローコーチには、
この“安心安全ポジティブな場づくり”の大切さを強調し、
それを実践することで、自社やクライアント先で
“積み石効果”をもたらすよう勧めているのです。

この記事を読んでいるのがコンサルタントに限らず、
社長やリーダー的な立場の方であれば、
もしあなたがミーティングをされるとき、
この“安心安全ポジディブな場”をつくろうという
気を向けるだけで、雰囲気が変わりはじめ、成果が出ます。

そしてこの“積み石効果”の話を
社員や仲間にしてあげることによって、
社員のみなさんが

「なるほど、ちゃんと正解を言えなくてもOKで、
次の人にトスがあがる効果があるのなら、
発言してみようかな」

と、トライしてみようという気になる効果があります。

なので、この記事をそのままみなさんの社内で
読み合わせすることが、もしかしたら会議の良い雰囲気に
変わるきっかけになるかもしれません。

ちなみに、安心安全ポジティブな場づくりにおいて
“積み石効果”と同時にもうひとつ大切なキーワードがあります。
“捨て石効果”と言います。

 

捨て石効果とは

ミーティングにおいては、石が上に積み上がっていく
ばかりではなく、時には的外れなことを言う人もいます。

周りからみたら、
「また、趣旨からズレたこと言ってるよ〜」みたいな
シーン、ありますよね。

この行為は、本当に意味がないのでしょうか?

わたしは、とても重要な意味があると考えます。

例えば、10番目の人が「A」という答えを
言ったとしましょう。

この「A」は「今の話の趣旨からしたら違うだろう」と
周りが思いました。

つまりその時に「A」じゃなくて「B」じゃないか、
と周りの人たちが思った。

ということはこの「A」という意見を言った10番目の人は、
自ら“捨て石”となって、「B」という、
より好ましい意見を引き出した
ということになりますよね。

この現象をわたしは“捨て石効果”と呼んでいます。

“積み石効果”と同時に“捨て石効果”というものもあるのです。

そこで、ミーティングの冒頭に前置きトークとして
次の一言を伝えることによって、メンバーがミーティングで
積極的に発言しやすくなります。

「今ご説明した通り、
この安心安全ポジティブな場の中で発言したことは全て
“積み石効果”か“捨て石効果”として必ず役に立ちます。
だから、安心して発言してくださいね

これからのミーティングでは、
この“積み石効果”や“捨て石効果”を狙って
“安心安全ポジティブな場づくり”にトライしてみてはいかがでしょうか。

組織の雰囲気が、温かくて親しみのあるものになり、
お互いのホウレンソウが促進され、結果として生産性が高まることでしょう。

この「安心安全ポジティブな場」のことを、
我々の業界では略してAAPと呼んでいます。

さて、このAAPが効果的であることはわかりました。

では、どうやったらAAPな雰囲気を創り出せるのか?
について、お話しておきましょう。

 

安心安全ポジティブ(AAP)な場をつくる2つの視点

2つあります。

1つは、言葉選び

「どんな言葉を選べば、その場の空気が“安心安全ポジティブ”になるのか」
を考えます。

さあ問題です。どんな言葉を選べば、その場がAAPになるでしょうか?

それはずばり、肯定語です。

ちなみにその反対は、否定語。

「でも」とか「ムリ」とか「難しいんじゃない?」など。

そのような否定語ではなくて、

「おもしろいんじゃない?」「いいね」「やってみようか」「なるほどね」

というように、肯定語で会話を組み立ててみるのです。

わたしたちは意識して言葉を選べますから。

肯定的な言葉を意図的に選んでみる
というところからまず始めましょう。

そしてAAPをつくるもう一つは、表情です。

どんな表情をすれば、その場がAAPになると思いますか。

それは、笑顔です。

笑顔が場の空気を明るくする。
“安心安全ポジティブ”な場にするのです。

言葉選び=肯定語。
表情=笑顔。

これを意識するとAAPな場づくりにつながります。

特別なスキルが必要なわけではありません。

今まで意識を払ってこなかった、「場」に対して
気を向ければ良いのです。

今日から実践してみませんか。

この内容を筆者が語っている動画はこちらです。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書多数。

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