ランニングと執筆の共通点とは?
数年前に、パーソナルコーチをつけて、ランニングのトレーニングを始めました。
「近い将来、フルマラソンに出場しよう」という目標もありましたが、
「生涯続けられる、身体を使った趣味」を持ちたかったのが動機でした。
で、いざやってみると、そのトレーニングのプロセスが、
本の執筆(もっと言えばビジネスや経営)のプロセスと
とても似ているのが興味深くて、ますますハマっているところです。
それは、たとえば次のようなことです。
・「4ヶ月後にフルマラソンで4時間切り」という目標に対して、
逆算してどのタイミングでどんなトレーニングを用意するか、
を計画に落とし込むことで、目の前のことに集中できる。
→本の執筆も、納期と完成原稿のページ数から逆算して、
いつ、何時間執筆にあてるのか、どこで編集作業をするのか、
どこで仲間のフィードバックを得るのか、をスケジュール化することで、
ペース配分がわかり、焦らず目の前の原稿に集中できる。
・ランニングで鍛えるのは2つ。
正しいフォームで走るための筋力と、長く走るための心肺機能。
まずは正しいフォームで走る筋力を鍛えるのが先で、
その上での心肺機能の強化。
→本の執筆で重要なのは、コンテンツの面白さと、
読者を飽きさせない文章力。そもそもコンテンツが面白い
(=コンセプトが良い)ことが先で、その上で優れた文章力が
その面白さを際立たせる。
・走った後、1~2日の休息日を意図的に設けることが重要。
なぜなら、トレーニングで破壊された筋肉が休息によって回復し、
そのときに筋肉が強化されるから。
早く結果が欲しいから、と休息なしで毎日走ることは、
怪我を招き、かえってパフォーマンスが下がる。
→本の執筆も、一定時間集中して書いたら、休息が必要。
その間に脳がリラックスした状態で断片的な考えを整理し、
統合してくれて、生産性は高まる。よって休息も仕事の1つと
認識してスケジュールに組み込む。
など、他にもたくさんの共通点が見出せます。
まったく異分野の中に共通点が見出せると、
そこには“気づき”が生まれ、脳のシナプスがつながって
いくような感覚を覚えます。
その連鎖が意外性や独自の着眼点を鍛えてくれるんじゃないかな、
って感じる今日この頃です。
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