完璧主義によるブレーキを脱却する方法。
2022.01.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション生産性向上着眼点
気づかずに完璧主義に陥っていることは誰しもあるのではないでしょうか?
もっとシンプルに考えられるはずなのに、自分の中の「こうあるべき」
が邪魔をして、うまく行かないと足踏みしてしまうことはあると思います。
「脱★完璧主義」を普段からお伝えしていますが、先日、ついつい、
完璧主義に陥ってしまっていた出来事がありました。
完璧主義に陥ってしまうと視野が狭くなる?
先日、肩から胸にかけて痛みがあり、
いつも身体のバランスをみてもらっている、
ボディコーディネーターの坂本春之さんに相談をしました。
すると、彼は
「肩に緊張が蓄積していますね。肩に力を入れるのを止めてみましょうか」
と言われました。
わたしは、
「そうですね、普段、つい肩に力が入っちゃうんですが、
それが緊張を生み、痛みにつながっていたんですね。
ところで、どうしたら力を入れないようにできるんでしょうか?」
と尋ねました。
(頭ではわかっていても、ついそうなってしまうのだから、
口で言う程簡単じゃないのでは?)という思いがあったからです。
そのときの坂本さんの回答に、わたしは「はっ!」と気づかされました。
「和仁さん、『力を入れないようにする』んじゃないんですよ。
『力を入れるのを止めてみる』んです。
つまり、無意識に肩に力が入っても、いいんです。
それは、今までと同じなので、それ以上悪くなることはありませんよね。
ただ、それに気づいたときに、それを止めてみるだけです。
止めた時点で、それ以前より改善に向かうのですから」
そう、つまりわたしは「力を入れないようにする」と、
完璧主義な発想でとらえていましたが、彼は
「力を入れてもいいが、気がついたら止めてみて、それを繰り返す」
ことを提案してくれていたんですね。
0か100ではなく50でもいい
璧主義に堕ちってしまうと、「できる」「できない」
の二つしか答えがありません。
これでは、解決策への視野も狭まってしまうため、
良い着眼点も見えてこないでしょう。
それを「0か100か」ではなく「50でいい」という
脱★完璧主義で取り組もうってことです。
そしてそれは、わたしが普段、セミナーやコンサルティングで
クライアントにお伝えしていることに通じるな、と感じました。
たとえばセミナーでも、
「否定語などのマイナス言葉は使わない方がいいよ」
と言うと、
「そうは分かっていても、つい言ってしまうんです」
と言って、自己嫌悪になる人がいます。
これも、
「マイナス言葉を言わないようにするんじゃなくて、
マイナス言葉を止めてみる」、
さらには「プラス言葉を代わりに使ってみる」と捉えればいい。
仮にマイナス言葉を口にしても、
「それは、なし」と自分の中で取り消して、ゼロに戻すだけでいい。
向上心の強い人、真面目な人ほど、「未達」にフォーカスしがちです。
そして、あるべき状態になっていない自分に対して、
反省、自責、罪悪感を抱き、くよくよし心身を悪化させてしまう。
わたしも、今後は完璧にこだわらず、
気づいたときに力を入れるのを止めようと思います。