言い回しで相手の印象はプラスにもマイナスにもなる。「神は、◯◯に宿る!」
2023.09.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
ビジネスパーソンとして、言葉を使って
人に動いてもらうシーンは多々ありますよね。
とりわけ、人の相談に乗る時、
どんな言い回しを使うかによって、
相手に素直に受け止めてもらえるか、
それとも反発されるか、が決まります。
そもそも人は、よほど尊敬している人でもない限り、
他人から「上から目線で指導」されたくはないものですからね。
その点、
「人の相談に乗り、お役に立つこと」が仕事である
コンサルタントは、この点をよく理解している必要があります。
とりわけ、「教えるスタイルの先生型」ではなく、
「気づかせるパートナー型」のコンサルタントであれば、
なおさらです。
先日、クライアントに投げかける言葉には、
語尾を微妙に変えることで、
受け手の印象が違うことに気がつきました。
例えば、次の3パターンです。
これは、文字で見ただけではその違いがわかりづらい
のですが、実際に声に出してみるとわかります。
①「どうしたら、◯◯できますか?」
②「どうしたら、◯◯できるでしょうか?」
③「どうしたら、◯◯できるでしょうかね?」
そのニュアンスの違いを、解説しますね。
①「どうしたら、◯◯できますか?」
→これは、相手にだけ考えさせています。
よって、少し突き放した印象を与えます。
②「どうしたら、◯◯できるでしょうか?」
→①よりはやわらかいが、やはり相手にだけ考えさせています。
③「どうしたら、◯◯できるでしょうかね?」
→これは、着眼点を投げかけつつ、相手だけでなく、
自分も一緒に考えるスタンスが伝わります。
このように、「語尾」の使い方1つで、スタンスの違いが
伝わってしまいます。
その結果、相手が素直に受け入れるか、反発を感じるか、
の違いをもたらすのです。
よく、仕事のクオリティを極める際に、
「神は【細部】に宿る」と言いますが、
コンサルティングにおいては、
「神は【最後】にも宿る」のですね。
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