他人が成長して、自分が自信を失う理由
2024.02.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
身近な人の成長を目の当たりにして焦ったことはありませんか?
今日はそんな時の対処法を紹介します。
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本来、他人の成長と自分の成長の間には、何の関係もないはずです。
人は人、自分は自分なのですから。
なので、組織の中で同僚や部下が成長することは、
単純に祝福すべきことだと言えるでしょう。
ところが、現実はそうでもなかったりします。
組織の中で、同僚や部下が成長すると、
自信を失ってしまう人、いませんか?
他人が成長したところで、自分が衰退するわけではないので、
本来なら自信を失う必要はありませんよね。
ところが、一定の割合で自信を失ったり、
そこまで行かなくても心がざわつく人はいるようです。
ひどいケースでは、
「伸び盛りな部下を上から押し付けて、成長の邪魔をする上司」
も世の中には少なからず見受けられます。
なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?
それは、その上司は「自分の成長」を
相対的に捉えているからではないでしょうか。
つまり、「他人との比較」で、自分の立ち位置を実感しているのです。
例えば上司の力を100として、40の力の部下がいたとしましょう。
その部下が努力して、短期間に2倍の力をつけて80になったとします。
その時、上司が100で部下が80なのですから、
まだ上司の方が力がある状態です。
にもかかわらず、自分との対比でいけば
「100に対して40=40%」だったのが、
「100に対して80=80%」と肉薄している。
また、上司の目には
「短期間で40から80に2倍に急成長している」
ように映る。
一方、自分は100のまま変わっていない。
すると体感スピードとしては、
相対的に自分が衰退しているように感じます。
それによって、「近々、追い越されるのではないか」
という不安が頭をよぎる。
そして、その上司は自分のところに急速に近づいてきた
部下を脅威に感じるわけです。
さて、メカニズムはわかったとして、
自分がそんな上司のようにならないためには、
どうしたら良いのでしょうか?
比べることを止める?
それができれば良いのですが、
人はそもそも比べたがる生き物だったりしますよね。
そこで、わたしの考えは
「比べる対象は、他人ではなく過去の自分」
というものです。
それも「今の挑戦をし始める前の自分」と比べれば、
前進していることは何かあるのではないでしょうか。
それを1つ2つと拾ってみる。
そのような思考の方向付けをしてみると、
何かが違ってくるかも知れません。
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