「教えて」と言う相手に、教えてはいけない理由とは?
2026.05.04 執筆者:和仁 達也
コミュニケーションビジョナリーコーチング伝え方着眼点聞き方
27歳で独立系コンサルタントとして起業した当初、
わたしは大きな誤解をしていました。
出会った社長は
「どうしたら売上が増えるのか”教えて欲しい”」
「どうしたら人が育つのか”教えて欲しい”」
等と口にしていたので、素直なわたしはてっきり
”正解を教わりたい”のだと思っていました。
ところが、言われた通りに自分が知っている正解(と思っていること)を
“教える”と、不思議なことに喜ばれるどころか反発されるのです。
「うちの業界のことをどれだけ知ってるの?」
「うちの会社のことをどれだけ知ってるの?」
「その程度の経験で、よくアドバイスできますね」
など。さらには、
「以前にもコンサルタントを雇ったことがあるけど、
社内をかき乱して辞めていったよ」
と言われのない不満を言われる始末。
しばらくはその理不尽さに悔しい思いをしながらも、こう考えました。
「確かにそもそも、経済が成熟して多様性の今の時代に、
経営の正解なんてあるのだろうか?
あるのかどうかも怪しい正解を教えるなんて無理がある。
少なくとも、目の前の相談相手の状況を正しく捉えていなければ、
どうすればいいかなんて、わかるわけがないじゃないか」
つまり、
「人の相談に乗る時は、
相手が言っている言葉を額面通り受け止めちゃダメなんだ。
会話の入り口として受け止め、その真意をつかもうとすること、
そして相手の状況を正しく整理することが大切なんだ」
と学びました。
そして、そんな不確実で多様性の時代にますます必要となっているのが
「思考整理」だと気づきました。
そしてわたしが試行錯誤の末に体系化した思考整理術を
「ビジョナリーコーチング」と名付けて、
20年以上コンサルの現場で実践しています。
やることは単純明快で、
① タイトルを決めて、
② 現状を知り、
③ 理想を描いて、
④ 条件を探す。
そのフレームに沿って、
「着眼点」「事例ストーリー」「図解」を活用しながら
質問を重ねていきます。
シンプルなので、自分の悩みの解決にもセルフで使えるし、
お客様や仕事仲間、友人、家族など、大切な人の悩みを
解決に導くのにもとても便利。
やってみるとわかりますが、はじめは曇った表情だった相手が、
ある時パッと雲が晴れたような表情で目がキラキラして、
「頭がスッキリしました。やってみます!」
と言って感謝してくれる体験は、何年経ってもうれしく、
感動します。
この思考整理術を今後も多くの人たちに伝えて、
自分や大切な人の悩みの解決に役立てていただけることを願っています。
追伸、
この記事で紹介している「ビジョナリーコーチング」や「思考整理」について、
こちらの書籍「プロの思考整理術」が参考になります。











































