成果の大小を決める、成果につながる努力とは?
コンサルティングの仕事を通して人の成果に関わっていると、
「成果の大小を決めるものは、何なのか?」という問いを
常に自分に投げかけることになります。
これはいったい、何なのでしょうね?
たとえば「努力が必要」という人がいます。
これは確かにそうでしょう。
ただ、成果を求めている人なら、誰でも努力はしていますよね。
それでも成果に違いが出るとしたら、単に
「努力こそが最大の決め手」とは言いにくい気がします。
すると気がつくのは、
努力には、成果につながる努力と、
つながらない努力の2種類があるってことです。
例えば東大に受かるために、
「我流でテキトーに選んだ、“万人向けで一般的な参考書”とやり方」
で、寝る時間も惜しんでただガムシャラに勉強する学生と、
「東大合格者が選んだ、“東大の過去問はじめ
東大合格に照準を絞った参考書”とやり方」
で、ペース配分を計算して勉強する学生Bさん。
一年後、どちらが東大合格を達成しやすいだろうか?
その2つの選択肢を提示されたら、
わたしなら後者を選びます。
同じく、ビジネスで成功するために、
「我流でテキトーに選んだ、万人向けのネットの無料の情報」
で熱心に試行錯誤する人と、
「その分野で成果を出した人による、
成果が実証済みで体系立てられたノウハウとやり方」
を徹底的にマネして、徐々に自己流に進化させていく人。
一年後、どちらが望む結果を手にしやすいだろうか?
つまり、
その努力の先に欲しい成果が直結しているのか?
という問いが大切なんですね。
もちろん、
「人生経験として無駄なことは何もないから、
今は無駄に見えても後でちゃんとつながることがある」
のも事実なので、前者のやり方を全面的に否定する気はありません。
ただ、期限が決まっているチャレンジで成果を出したいのであれば、
目的地から外れた線路の上を猛ダッシュするよりも、
目的地に向かう線路の上を猛ダッシュする、
そんな努力をわたしはしたいですし、
スタートの前にその見極めを怠らないようにしたいものです。
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