上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
使えないと感じる中途採用者への教育法
2022.08.22 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方安心安全ポジティブな場づくり採用着眼点
やる気がないわけではないが、院長や先輩スタッフから見ると、
「やる気がないように見える」
「なんか、ズレている」
と感じさせる中途採用のスタッフというのは、
どこの医院にもいるようです。
今回の記事ではそんな中途採用者への教育で
即効性のあるコツを紹介します。
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とりわけ、院長や先輩スタッフが戸惑うのは、
大学や専門学校を卒業したばかりの社会人1年生ならいざ知らず、
すでに社会人経験がある30歳以上のスタッフのケース。
たとえば、
・ 電話が鳴っても、自分から出ようとしない
・ 診療が終わった後、すぐに次の準備にとりかからずフラフラしている
・ 院長がスタッフに呼びかけたときに、率先して動くでもなく、先輩任せにしている
などなど。
しかし、個別に話をすると、
「すみません、気をつけます」
と素直に話も聞くし、やる気もあるように見えるのです。
こういうとき、院長は
「院長が自ら指摘をすべきか?それとも細かなことまで
院長が口出しするより、先輩スタッフに指摘させるべきか?」
と悩むことがあります。
しかし、これはどちらもリスクがあります。
なぜなら、院長が指摘すると
「こんな細かなことを指摘して、小難しい院長だ」
と思われ、また先輩スタッフが指摘すると、
院長の意図通りに伝わらず、話がこじれることがあるからです。
そんなときに有効なのは、
「注意したい言動を箇条書きにして、
チェックリストにして本人に自己採点させる」
という方法です。
上記のような不適切な行動を10個ほどリストアップし、
すべて肯定的な表現に治した上で
(たとえば「電話が鳴ったら、率先して出る」など)
5点満点で自己採点させるのです。
これなら、指摘する側・される側のストレスもないし、
本人もこの医院での重要事項をきちんと認識でき、
それに対する自分の言動を客観視できます。
中途社員とは言え、彼女達も当院においては新人です。
だから「この医院では何を重要視しているのか?」がわからないため、
ズレた行動をしているに過ぎないのかも知れません。
ならば、その改善策は、
① 具体的な視点を伝える
② それを自己評価で気づかせる
の2ステップにするとスムーズになります。
試してみてくださいね。
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