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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

スタッフ採用時の求人情報の誤解を防ぐ伝え方。

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2022.08.07 執筆者:和仁 達也

お店やクリニックで新しいスタッフを募集する際に、
良いことばかり発信して、それが実態とかけ離れていると、
入社してからのトラブルに繋がりかねません。

また、すでに働いているスタッフの目も気になるところ。

そこで今回の記事では、きちんと魅力を発信しながらも
誤解を招くことがない工夫についてお伝えします。

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新しいスタッフを募集する際の話です。
ある医院で、ホームページで衛生士の募集要件を書き出す上で、
院長から次のような心配の声がありました。

「当院の理念は、

【一人がみんなを支え、みんなが一人を支える
チームアプローチのクリニック】

なので、それを募集ページにも記載しようと思ったんです。

でも、現状はまだそれが実践できているわけでもなく、
例えば、自分の都合を主張するスタッフもいるし、
ミーティングなどで院長の考えに正面から反発するスタッフもいます。

そんな状況で、この募集ページを鵜呑みにして入社したスタッフが、
ウチの実態を見て

『募集ページに書いてあることと違うじゃないか』

と違和感をもたれないか、心配なんです」

よく聞くと、以前にもそのような認識のズレがあって、
院長とスタッフがたびたび衝突することがあったため、
院長はそれを懸念しているとのこと。

ここで大切なのは、「事前期待と実態とのズレを予防する」ことです。

スタッフであれ、患者さんであれ、
「Aだと思って入ってみたら、実はBだった」
ということがあると、違和感を覚えます。

場合によっては、だまされた、と感じて怒りを覚える人もいるでしょう。

これは、事前期待と実態にズレがあったために起こるのです。

だから、医院として大切なことは、

「相手にどんな事前期待をもってもらいたいか?」
を具体的に想定して、正しい事前期待を
もってもらえるようなメッセージを発することです。

そこで、さっきの院長には次のように答えました。

「ホームページで理念を表明することはとても良いことです。
それに共感してくれる人が集まるわけですからね。

ただ、1点だけ補足が必要。
たとえば、

『現状は残念ながら、それが完璧に出来ているわけではなく、
正直6割、7割の到達状況かもしれません。

でも、将来的にその方向を目指して取り組んでいます』

というメッセージを添えたり、採用前の面接で、
直接その主旨を伝えてよく理解してもらったりするんです。

つまり、『現状はどんな状況で、将来的にはどの方向に向かっていくのか』
です。この点(現状)と線(今後の方向性)の両方がわかったときに、
人は、不十分な今だけをみて判断するのではなく、
未来に期待と希望を持つことができますからね」

事前期待を正しく持ってもらうためには、言葉足らずは禁物です。

 

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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