目標達成のコツとは?
2023.07.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
「目標達成のコツを教えてもらえませんか?」
という相談を受けることは珍しくありません。
やる気があって向上心も高い人ほど、この質問をします。
とりわけ、税理士や社労士などの有資格者であれば、
かつてその資格取得の勉強の際に、
「目標を決めてコツコツ実践する」ことは体験しているはず。
それなのに、資格を取得して晴れて独立した後に、
年初に立てた目標すら達成できていない自分に
イラ立ちを感じているようなのです。
そこで今日は、
目標を立てても達成できず、足踏みしているある
税理士Aさんとの対話を紹介することで、
目標達成のコツをお伝えします。
和仁 :
「目標の立て方のレベルを100点満点として、今は何点の出来ですか?」
Aさん:
「70点です。後で振り返ってみると、目指すゴールに到
達するような行動計画になっていない気がするからです。
たとえば『契約を3件とるために、週に2人の新たな出会いをつくる』
みたいな行動計画を設定したとして、実は週に2人では足らなかったり、
日々の業務に流されて週に2人の見込み客との出会いも
つくれずにいたりします・・・」
和仁 :
「なるほど、目標と行動計画の整合性がついていない、
ということですね。そこは経験を重ねることで行動計画の精度を
アップさせることはできるでしょう。
問題は、週2人に会うと決めながらもやらずに過ごす、
といった『立てた目標に沿った行動をしていない』点でしょう。
ところで、あと30点はどんな条件が整えば埋まりそうですか?」
Aさん:
「う〜ん・・・(しばらく沈黙の後)、やはりヤル気の問題でしょうか?」
和仁 :
「たしかにヤル気は大事です。そのヤル気を持続させる秘訣は何か、が問題ですね。
それは、『それを達成しなければならない明確な理由があること』では
ないでしょうか?」
Aさん:
「あ、たしかに税理士の資格試験のときは、
1年前に結婚して妻の出産も間近に控えていて
『今年絶対に合格しなければならない』という覚悟でやっていました。
それに当時は税理士事務所の職員として、将来の独立のためだけじゃなく、
目先では資格手当での収入アップが家族を養う上で必要という
明確な理由がありました」
和仁 :
「資格取得のような明確な理由がなくなった今、
自ら理由をつくることが重要ですね。
その1つは、その達成したい目標を親しい人に公言することです。
達成しないと嘘つきになってしまうので、
なんとか達成しようという圧が働きますからね」
人はそこに十分な意味を感じていれば、
行動を起こす気になります。
その目標を達成したいのであれば、
それを達成することは、自分にとってどんな意味があるのか?
を明確に言語化してみることをお勧めします。
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▶︎目標達成の肝は、“成功要因”と“阻害要因”の両方を明らかにすること。