「ああ言えばこういう」人への対応法とは?
2023.09.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方前置きトーク着眼点
「何かと否定的なスタッフからの、
『ああ言えばこう言う』的なネガティブな反応で
テンションが下がるのを、どうしたらいいでしょうか?」
ミーティングの司会進行役を担うリーダーや上司、
コンサルタントから受ける相談に、
このようなものがあります。
例えば、そのスタッフたちに新たな取り組みを提案すると、
「でも、それだとお客さんからこんなクレームが来ると思います」
「それって、わたしたちが真剣にやっていないってことですか(怒)!?」
等のように、いちいち抵抗を示すような、
「質問の形をとった反対意見」を訴えるというのです。
確かにミーティングの場でそのような反応があると、
その場の空気は気まずい感じになるでしょう。
なぜ彼らはそのような反応をするのでしょうか?
2つ理由があるとわたしは考えます。
【理由①】
「それをどうやってやるか」よりも、
「それができない理由」を見つけて、
その対策を考えることなく、
相手に放り投げる思考の癖があるから。
【理由②】
相手のことがそもそも嫌いで、とにかく反発したいから。
【理由②】は、相手との関係性の再構築がカギになるので、
その対策論はまたの機会に譲るとして、
【理由①】の人に対して、すぐにやれることを考えてみましょう。
それは、
「ミーティングに臨む際の理想的な姿勢」
について前置きトークをすることです。
メンバーが受け止めやすいよう、
”他社の事例として”【理由①】の行動パターンのストーリーを語り、
「彼らのこの展開の先に、発展する感じはしないよね。
なので、これから行うミーティングでは、
『どんな工夫をすればできるか』目線で意見交換したいと思います。
よろしいでしょうか?」
という主旨を丁寧に伝えておくことです。
それによって、無意識のうちに発動していた
思考の癖を遮断します。
【理由②】のように関係性が悪い場合を除いて、
単に思考の癖でそうなってしまう程度の人であれば、
これだけで驚くように反応が変わることがあります。
お試しあれ。