「何をするか」の前に考えたいこと
2023.10.18 執筆者:和仁 達也あり方・ビジョナリープランコミュニケーションビジョン着眼点
先日、清里高原でコンサルタント向けにVP合宿をしていたときのことです。
ある参加者が、
「10年後のビジョンを描きたいのですが、
どのように考えればいいでしょうか?」
と質問をしました。そこで普通なら、
「この本を読むといい」とか
「やりたいことを書き出そう」みたいな話になるのかも知れません。
でも、そのときは別のアプローチをして、最終的に彼が
深く納得してくれた出来事があったので、ご紹介します。
名付けて、「本棚理論」です。
つまり、
「どんな本を揃えるかを考える前に、まずは本棚の“仕切り”を決めよう」
ということです。
本棚には、「自己啓発書」もあれば「健康関連の本」もあれば、
「娯楽書」もある。そしてその仕切りの中に、
それぞれの本が収められますよね。
それと同じように、本をアットランダムにドサッと入れるのではなく、
先に“仕切り”を決める、ということです。
わたしの例を挙げると、
「わたしは今、刺激とやすらぎをバランスよく感じている」
という抽象度高めの理想の姿を頂点に、
次の4つの「本棚の“仕切り”」があります。
それは、
①笑顔が満ち溢れる家庭
②やりたいことを躊躇なくやれる健康体
③使命感を持って情熱的に取り組める意義ある仕事と仲間たち
④欲しいものを躊躇なく買えるお金と収入源
の4つです。
その4つの仕切りの中に具体論があります。
例えば、③の「意義ある仕事と仲間たち」の棚には、
「集客その他の運営面はJVパートナーが一手に引き受けてくれて、
和仁はコンテンツつくりとおしゃべりのみ。
しかも、その場のインスピレーションでしゃべったことが
自動的にコンテンツ化し、蓄積・進化している」
とか、あるいは
「2024年までにキャッシュフローコーチが
今の安心安全ポジティブな場を維持向上しつつ、1000人突破し、
次の10年で3000人を突破。地域勉強会が海外にもあり、
年1回は海外で強化研修会をやっている」
という具合です。
先に本棚の“仕切り”を用意して、中身は後から付け足していけばいい。
逆に言えば、受け皿がないところに、アイデアは収まりきらないため、
浮かんでも消えてしまいます。
そのアイデアを受け止める器はあるか?
理想のライブラリーをつくるはじめの一歩は、本棚の仕切りを決めること。
具体論を考える前に、気にしてみたいことの1つです。