企画に仲間を巻き込む際に必要なこととは?
2024.02.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
大きな企画を成功させるには、一人でやれることには限界があります。
よって、その企画に人を巻き込むことが大切ですが、そこには
ある準備が必要です。今日はそのヒントを紹介します。
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わたしが代表を務める日本キャッシュフローコーチ協会の
メンバーの1人から、相談がありました。
それは、「新企画を考えたので、会員のみんなに
呼びかけて募集して良いか?」というものでした。
このコミュニティは「自立性と主体性の発揮」を重要視しているので、
このような提案はわたしとしては大歓迎です。
ただその時は、1つ気にかかることがあり、
それをフィードバックしました。
それは「着眼点とアイデアはユニークだけど、
1つ大切な盲点に気づいた」からです。
そしてこの点は、組織内で提案を出す意欲的な人ほど
知っておきたいことなので、その人に伝えたことをシェアします。
(ここから)
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「伊藤さん(仮名)、着眼点はとてもユニークだと感じます!
気がかりは1点。『正当性』をいかに周りに感じてもらうか、です。
つまり、『なぜあなたには、その企画を発案して、
とりまとめる資格や力があるのか?』の問いへの答えが、
ちゃんとあるか、です。
これは、伊藤さんに限らず、会員が協会全体に対して
広く企画を発動してリーダーシップをとるとしたら、
以下の2つが求められる、とわたしは考えています。
1・発案者がその案件を、実際に仕事として複数件やって、
確かな手応えを得ていること(単なる思いつきレベルではないこと)
2・この案を呼びかけたときに、
「◯◯さんの呼びかけなら、参加しよう!」となるよう、
日頃からCFコーチの仲間たちと接触頻度があり、
よい影響力の発揮をしていること
この視点で俯瞰してみたとき、いかがでしょうか?
もし、そこがまだクリアされていない段階だとしたら、
せっかくの良いアイデアも正当に広がらず、
機会損失となる恐れがあるんじゃないでしょうか。
それは、勿体ないですよね。
だとしたら、いきなり協会全体への呼びかけではなく、
まずは同期のメンバーなど伊藤さんが深い関わりが
ある人たちに声がけして、“小さく始めて大きく育てる”のが
スムーズなんじゃないかな、と思います。
また、並行して今から同期以外のCFコーチとの接触頻度を
Facebookや協会のイベントなどで作っていくといいですね。
いずれにせよ、着眼点と発想はとてもユニークなので、
発展の可能性は全然ありますよ!
そして、積極的な提案、うれしいです」
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(ここまで)
人を巻き込んで企画を発動する時は、
「企画の魅力」プラス「関係性の構築」が大切ですね。