上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
質問したのに質問の答えがズレて返ってくる人の対処法
2018.08.02 執筆者:和仁 達也コミュニケーション聞き方
知りたいことがあって質問するのに、いつも質問した内容に対して答えがずれている。
こちらが求めた回答とは違う。
そんなことが日常茶飯事のように起こります。
得たい答えが返ってこないので、質問してもいつも消化不良になってしまう。
このような人は意外に多いのではないでしょうか?
漠然と聞けば、漠然とした答え。 具体的に聞けば、具体的な答えが返ってきます。
人に相談するときに、ちゃんと自分が知りたい答えを得られる人と、「分かったような分からなかったような」中途半端な答えしか得られない人がいます。
その2人の違いは、いったい何でしょう?
「それは、聞いた相手のレベルが違うんじゃないですか?」
たしかにそれもあるかも知れません。相談する相手をちゃんと選ぶことは大切です。
それでは、今度は「質問をするあなた自身が工夫できること」も考えてみましょう。
たとえば、あなたの周りにいませんか?常に的確に必要な情報を回りの人から得て、吸収し、成長するタイプ。そして、反対に上手く聞き出せず、要領を得ない答えしかもらえず、結局自分ひとりで考え込むパターンにはまるタイプ。
後者の人に共通する特徴があります。それは、
ということです。
質問の意図がぼやけているというのは、質問者自身が「何を聞きたいのか」はっきりしていないということです。つまり、質問者に明確な狙いや戦略がなく、ただ思いつきで質問をしていると、こういうことが起こります。
これを防ぐためには、具体的な問いかけをすると良いです。私は会議の運営で誰かに質問をするときなどは「相手が誤解のしようがない表現で質問をしよう」と心がけています。
例えば「田中さん、先月は営業の調子はどうでしたか?」ではなく、「田中さん、先月の営業活動で、訪問件数と受注件数の目標達成度はそれぞれ何%でしたか?」というように。
1つめの質問だと、聞かれた方もどう答えて良いか分からないので「いまいちでした」とか「頑張りました」というような抽象的な返答になります。
しかし、2つ目の質問なら「訪問件数は100%で受注件数は70%でした。最後の詰めが甘かったです。」という具体的な返事が期待できます。
あなたが欲しい答えから逆算して、具体的な質問を考えることに挑戦してはいかがでしょうか。
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