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社員を巻き込みビジョンを実現する キャッシュフロー経営って?

会社の倒産を回避する為のお金とのつきあい方2つのコツ

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2018.08.11 執筆者:和仁 達也

みなさんは、日本で毎日どれくらいの会社が倒産しているかご存知でしょうか?
2017年度は、8,376件の企業倒産(帝国データバンク調べ)があり、1日あたり23件、つまり、今こうやって1時間経つごとに約1件のペースで、日本のどこかでバタバタと倒産しているのです。

これほど多くの会社が倒産している最大の理由は、一体何だと思いますか?

お金が回らなくなれば、当然、会社は倒産します。
たとえば、売上よりも商品の仕入れのほうが大きければ、いつかは資金ショートします。
儲かっていないのに高額なボーナスを支払い続けたり、必要と信じて買った設備が稼動せずに遊んでいたり、あるいは返せる目処を立てずに莫大な借金をしても、やはりいずれは資金ショートに向かっていきます。

こう言われると、「そんなことをしたら、倒産して当然じゃないか」と思う人が大半のはずです。でも、お金の入りと出のバランスを考えずに、ドンブリ経営を続けていると、気づかないうちに、こうした「倒産して当然」のことをやってしまうのです。

もし、このサイトでお話しするような考え方を知っていたとしたら、多くの企業は倒産する前にもっと手を打っていただろうと思わずにはいられません。

たとえば、たった5%の値上げで、利益が50%もアップすることだってあります。
つまり、たかが消費税程度の値上げ、あるいは値下げが、実は利益にものすごく大きなインパクトを与えるのです。

それを知らずに安易に値下げをしたり、安すぎる値付けをしていたとしたら、儲かるはずのものまで儲からなくなります。逆に、この考え方を知っていれば、儲け(=利益)を2倍にすることはそれほど難しいことではないのです。

これは、ドンブリ経営をしている限り、一生気づかないことかも知れません。

「ドンブリ」の語源は?

「ドンブリ」と聞くと、牛丼などを入れる器を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

しかし、もともとの語源は、商人の前掛けについている、大きなポケットのことのようです。売上もお釣りも、銀行から借りたお金も、すべてそのドンブリの中に無造作に放り込まれ、売上も借入もすべてごちゃごちゃ。そして、1日の商いが終わった後、ドンブリに入ったお金をテーブルの上にバーッと出して、現金収支で勘定したそうです。

この会計方法(?)がドンブリ勘定です。そして、そのドンブリ勘定の延長で、お金を中身の区別なくごちゃ混ぜで、入りと出のバランスも考えていない、まさに行き当たりばったりの経営のことをドンブリ経営と私は呼んでいます。

ドンブリでは儲けの構造が見えない!

すなわち、入ってくるお金は、売上であろうが、借金であろうが、定期積立金の解約であろうが、保険金であろうが、すべて「収入」とひとくくり。そして、出て行くお金も同様に、社長の生活費も経費も借金の返済も税金もすべて「支出」とひとくくり。

そして、収入よりも支出のほうが小さければ「あまったお金」が発生し、これが貯蓄として蓄えられていく、という極めて荒っぽい経営のやり方がドンブリ経営です。

だから、会社のお金の流れの構造が見えていないし、目標を設定するのも広告宣伝費を決めるのも、感覚的に判断することになってしまうのです。

つまり、ドンブリ経営の一番の問題点はお金の流れ、お金の構造(儲けの構造)が見えていないことなのです。これを図にすると図表1のような収支構造になります。収支構造とは、「収入」と「支出」の「構造」のことです。これから私は何度となくこの「お金の構造を知る」ことの重要性をお伝えしていきます。

なぜほとんどの中小企業がドンブリ経営なのか?

ひと昔前なら、このような大雑把な把握のしかたであっても、あまり問題視されませんでした。それは、ちゃんとお金が回っていたからです。

その理由は、「今ほどは競争が激しくなくて、景気もよく、売上が右肩上がりに上がっていたから」だったり、「親が資産家で、お金が必要ならそれなりに融通してもらえたから」だったり、あるいは、「たとえ売上が足りなくても、銀行から借入がカンタンにできたから」などさまざまでした。そのため、かつてはほとんどの中小企業がドンブリ経営でもやっていけたのです。さて、それでは今はどうでしょうか?

「この不景気で、しかもこれだけ商品寿命が短くなっては、売上は下がる一方です」

では、借入でまかなうことは?

「ウチのように土地も資産もない会社には、銀行も貸してくれませんよ」

すると収入が下がる要因は強くなっているのですね。
では、支出のほうはどうでしょう?

「それなりに努力して節約はしましたが、減らすにも限界があります」

収入が支出を下回ると、赤字となり、お金が回らなくなります。
そして、状況がよくわからないまま、お金がショートしてしまうのです。
では、会社がこんな状態であると気がついたら、経営者は次に何を考えますか?

「それは、どこを改善できるかを、具体的に調べないといけません」

そうですよね。でも、「収入」と「支出」、そして「あまったお金(あるいは足りないお金)」というように、3つの大きなくくり方しかしていないとしたら、何からどう改善したらよいのでしょうか?

「う~ん、目につく支出から削るでしょうね」

でも、削れるものって、どこがありますか?

「そうですねえ、自分の生活費はこれ以上下げたくないし、経費もそんなに贅沢はしていないはずだし、返済は減らせないし……、う~ん、改めて考えてみると削れるところが見当たらないなあ。どうしたらよいのでしょうか?」

まず言えることは、お金の出入りの区分けがあまりにも荒いことが問題です。

つまり、複数の種類のお金がすべてゴチャゴチャにされていて、お金の流れが見えていないので、お金がショートする原因もその対策もわからないのです。

その対策については、これから詳しくお話ししますので安心してください。
まずはみなさんの会社のお金の出入りの構造が、「収入<支出」の状態になっていないか、もしそうだとしたら、支出のほうがどれだけ大きいのか、さっそく決算書をチェックしてみましょう。顧問税理士に協力してもらうのも手です。

収入と支出、1年間で、どちらがどれだけ大きいだろうか?
その差額はいくらだろうか?

この2つを押さえれば、あとはドンブリのままでいい

「脱★ドンブリ経営」は、決算書の読み方を理解したり、細かい数字のことを勉強したりする必要はありません。会社のお金と上手につきあっていくためには、たった2つのことを押さえておくだけで十分なのです。

1つは「お金の流れの全体図をビジュアルで理解する」こと、そしてもう1つは、「判断する基準を持つ」ことです。ここさえ押さえておけば、細かいお金の話は必要ありません。少し乱暴な言い方になりますが、このツボを押さえておけば、あとは大雑把なまま、つまりドンブリのままでもいいのです。

【会社のお金とのつきあい方の秘訣】

①お金の流れの全体図をビジュアルで理解する
②判断するための基準を持つ

具体的な話は後に譲りますが、まずはお金の流れの全体図をご覧いただきましょう。

これが私が「お金のブロックパズル」と呼んでいる、会社のお金の全体像です。
このサイトでは従来の会計本やキャッシュフロー本と違い、このような図を使って、ビジュアルでお金の流れを理解できます。

今、この図を見ても何もわからないかもしれませんが、それでけっこうです。このサイトを読み進めるうちに、みなさんは会社のお金の流れを把握し、脱★ドンブリ経営への第一歩を踏み出しはじめるに違いありません。

それからもう1つ、この図の意味が理解できるようになると、お金についての判断基準を持つことができます。

事業をしていると、たとえば、

「ボーナスはいくらまで払えばいいのだろう、年に何回払えばいいのだろう?」

「売上目標をどの辺りに設定したらいいのだろう?」

「これを買うべきかどうか?」

などと迷うことがたくさんあります。

そのときに、何となく感覚的に判断してしまうのか、きっちりとした判断基準にしたがって決断するのか、その違いがどれだけ大きいかは、会社を経営している人ならすぐにわかってもらえると思います。

たった2割の知識で8割の成果が出せる効率的な話

「実は、私は数字が大の苦手で、今まで避けてきたのですが、私でも理解できるでしょうか?」

大丈夫です、何も難しい話はしませんのでご安心ください。お金の専門家が知っている知識を10とすると、このサイトでお話するのは、そのうちの2割程度です。でも、「この2割のことを知っておくだけで、経営において8割の成果が出る」という、効率的な話です。

これからお話する内容がキッチリ理解できたおかげで、わたしは20年以上(株)ワニマネジメントコンサルティングの代表として経営コンサルティングの仕事を続けることができています。また、世間では半年から1年未満の短期で顧問契約が解除となるコンサルタントが多い中、大変ありがたいことに平均10年、長いところは20年以上ののおつきあいが続いています。

さらには、簿記3級すらとれなかったわたしが、今ではコンサルタントや税理士などからもそのやり方を知りたいと求められ、養成塾や合宿セミナーで伝授させてもらっています。
これは、わたしが表面的な知識や情報を提供するのではなく、ものごとの本質的な構造をお伝えし、判断基準をもとに一緒に考えるスタンスを取ってきたからだと思っています。

しかし、実は、サラリーマン時代の私は、数字を漠然と恐れていました。

「あれもこれも知っていなければならない」という幻想、無知ゆえの漠然とした恐怖感がありました。
でも、私は20年間のコンサルティング経験を通して、特に中小企業経営においては、数字についての専門的な知識をそれほど持っていなくても、実際のビジネス上ほとんど支障がないことに気づいたのです。

「全顧客のたった2割で、全売上の8割を生み出している」というパレートの法則と同様で、世にある財務知識のうち、簡単な言葉で表現できる2割の知識によって、実際のビジネスでは8割以上は事足りるのです。

残りの8割の知識も知っておいて損はありませんが、はじめから完璧を目指したばかりに、途中で挫折してしまう人が多いのも本当です。ならば、はじめから「8割の成果が出るなら、それでよし」と割り切るのも手です。なぜなら、コンサルタントとして経営者にアドバイスをする立場にある私でも、それで仕事上はほとんど事足りているからです。

ですから、この本では「正確さ」よりも「わかりやすさ」を優先して、かなり端折った解説をするつもりです。みなさんが求めているものが、正確な財務知識や会計知識なのであれば、それは他の専門書に求めてください。このサイトでは2割の労力で8割の成果を得るおおまかな、だけど極めて重要なノウハウをお伝えしたいと思います。

ドンブリ経営の対極にあるものとは?

ところで、「ドンブリ経営」の対極にあるものとは一体、何だと思いますか?
わたしが脱★ドンブリ経営と読んでいるものの正体、実は、それは、みなさんも聞いたことがある、「キャッシュフロー経営」です。

「キャッシュフロー経営って、一昔前に流行った言葉ですよね。確か上場企業はキャッシュフロー計算書を決算書にとりいれなければならなくなった、とかで……」

そうです。ただ、そのときの解釈は『売上重視、利益重視の考え方ではなく、キャッシュフロー(現金の入り=増加分)を重視しよう』とか、『大企業が企業価値を高めるための考え方』という意図で使われることが多かったようです。
そのため、中小企業には縁遠い話として受けとめられてきました。

しかし、それは表面的な使われ方でしかありません。本質的には、お金の流れの全体を見て、適正な収支構造を保ちながら経営をしていこう、というものです。
このように、このキャッシュフロー経営という言葉は、世の中でいろいろな意味で使われているので、まずは私なりの定義をお伝えします。それは、次の3つを考えながら経営をすることです。

キャッシュフロー経営の3つの定義

①お金に目的別に色をつける
②お金の入りと出のバランスを考える
③逆算思考で目標を決める

この3つのキーワードの意味は、このサイトを読み進めていただくとわかります。
今は、この言葉をとりあえず覚えておいてください。

お金はビジョン実現をサポートするツールである

最後に、ビジョンとお金の関係について少しだけ話をします。

ビジョンがハッキリすると、「それを実現させるために、具体的にいくらのお金が必要なのか」「それをいつまでに稼ぐ必要があるのか」、そして、「どんな行動を起こす必要があるのか」が見えてきます。

たとえば優秀なスタッフを採用したければ、その人が納得するだけの給料を支払うことが必要でしょう。そして同時に、その人がその給料に見合った粗利を生み出すよう、活躍の場も与えてあげなければなりません。

もし、3年後に新規事業を展開したいのであれば、それまでに必要な設備投資をしたり、資金を蓄えることも必要でしょう。

また、プライベートビジョンに「11カ月の休暇を取り、海外でリフレッシュする」という目標を掲げたのであれば、社長自身が相応の報酬を受け取り、また1カ月間社長が出社しなくても会社が回るように、社員に任せられる状態を作っておく必要があります。

このように、「1年後、3年後、10年後にどうなっていたいか」が明確になればなるほど、それを裏付けるお金のプランが重要性を持ってくるのです。そして、そのときお金の構造を知り、それをコントロールする方法を知ったとき、実はお金はビジョンの実現を強力にサポートしてくれる便利なツールであることに気づくのです。

ビジョンがあっても、お金がなければそれを実現できません。かといって、お金のことばかりに追われていると、ビジョンを忘れてしまいます。だからこそ、ビジョンとお金は車の両輪で、どちらも大切なのです。

このサイトをフル活用して、お金の悩みを解消していただくと同時に、みなさんのビジョンの実現にぜひ役立ててください。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎粗利率の意味を知り大切さを理解すると、利益が出る理由

 

利益を出していくための推薦図書

▶︎お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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