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歯科医院の脱★ドンブリ経営 実践ストーリー

お金も時間も人間関係も、バランス感覚を磨く共通の秘訣とは?

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2021.04.15 執筆者:和仁 達也

経営者だけではないのですが、ビジネスパーソンには、
お金、時間、人間関係の3つのバランスは必要です。

そのどれも偏ってしまってはリズムも狂ってしまい、
うまくいかなくなってしまうでしょう。

どれか一つだけに突出するのではなく、
」バランス感覚を磨くことが重要です。

この記事では、お金も時間も人間関係も、
バランス感覚を磨く共通の秘訣を解説しています。

————————————————

今日は、月1回のキャッシュフローコーチの和仁との
定例ミーティングの日。

濃密なミーティングを終え、軽く食事を取ろうということになり、
加藤院長行きつけのレストランバーで乾杯をしていた。

ビールのグラスを一気に飲み干すと、
加藤院長はしみじみした口調で言った。

「おかげさまで、ウチの医院も10年を迎えました。
最初はお金の流れもまったくわからず、
まさにドンブリ経営まっしぐらでしたが、
今ではそれなりに先のことまで見通せるようになり、
お金の不安もなく、診療に集中できるようになりました。
ほんと、感謝しています」

院長の改まった謝意に少し戸惑いつつも、
キャッシュフローコーチは料理を小皿にとりわけながら答えた。

「こちらこそ、ありがとうございます。
それも、院長が理念を掲げて、理想の医療からブレずに
実践し続けてこられたからこそ、ですよ」

オードブルをつまみながら、院長は続けた。

「キャッシュフロー経営を私なりに実践してきて、
最近気づいたことがあるんですよね。

キャッシュフロー経営って、その言葉の印象から、
最初は西洋的なマネジメント法かなと思っていたんですが、
実はめっちゃ東洋的なマネジメント法だったんだなって」

キャッシュフローコーチは
「ほぉ、それはどういう意味ですか?」
と興味深げに問いかけた。

「あの、キャッシュフロー経営では、
『お金の入りと出のバランスを考える』とか
『目的別に色分けをする』、
『ゴールから逆算思考で考える』って教わりましたよね。

これって、全体像をつかんでいるからこそ、
できるんだなって気づいたんです。

医療の世界も、部分を細かく見ていく
西洋文化の発想だけではなく、
全体を見て考える東洋文化のやり方を重視した
やり方が日本で広まりつつありますが、
世界的にも統合医療として広がっているんです。

なんだか、それと同じことが、
経営にも言えるんじゃないかな、と」

「まさしく!」
キャッシュフローコーチはうなずき、
強く同意しながら話を続けた。

「つまり、全体を俯瞰して、そのつながりと
バランスにフォーカスしながら、全体最適を追求する、
ということですよね。

その思想が、極めて日本的な経営法だというのは、
わたしも同感です。
ちなみに院長は、Y字バランスってできます?」

「Y字バランスって、片方の足首を手で握ったまま、
片足で立つ、アレですか?
いや~、そういうの苦手です。
そもそも身体が硬いですしね」

唐突な質問に意図を図りかねていると、
キャッシュフローコーチは話を続けた。

「わたしは学生時代、器械体操をやっていましてね。
Y字バランスは、難しい姿勢をキープしたまま
10秒静止したりするんですけど、
あれはコツがあるんです。何かわかります?」

「やっぱり、柔軟性ですかね?」

「ええ、それもありますが、身体が軟らかくても
バランスを崩してしまう人もいますからね。

そのコツは何かというと、
自分の身体の全体感をつかめていることなんです。

つまり、地面に着いている足の裏だけ、とか、
足首をつかんでいる手だけ、じゃなくて、
身体の全体感を感じながら立つってことが、
結果的にバランスを保つコツなんです。

たとえば書道でも同じで、
バランスの崩れた字を書く人と、
整った字を書く人の違いをよく見ていると、
その違いが分かります。

紙全体が視野に入っている人は、
バランスのとれた字を書くようです。

それに対して、今まさに書いている一部分だけ
見ながら書いている人は、バランスの崩れた字になりがちです」

院長が大きくあいづちを打ちながら聞いているのを
確認すると、キャッシュフローコーチは続けた。

「つまり、
バランス感覚は、全体を俯瞰することから生まれる
ということです。

バランスのとれた字を書くには、その一筆だけでなく、
一文字だけでもなく、紙全体を俯瞰しながら書けばいい。

そして、お金の使い方のバランス感覚を磨くには、
全体の収支とその内訳の全体像を俯瞰すればいい。

ちなみにこれは時間管理も同じです。

もし時間管理に問題があって、
仕事とプライベートのバランスを改善したいならば、
『全体の持ち時間とその内訳の全体像』を知ることが、
はじめの一歩になります。

また、組織の人間関係に問題があるなら、
組織図を眺めながら、どこがどうなっているかに
思いを巡らすだけで、ひらめきが訪れます。

いきなり部分的なこと、ミクロなことに入りこむよりも、
まずは全体像を見て、感じてみる。

その次に部分に入り、全体と部分の間を何度も
行き来するように思考を巡らすと、
お金も時間も人間関係も、バランス感覚が
磨かれると思いますよ」

「なるほど~!なんとなく感じていたことを、
まさに今、言葉にしてもらってとてもよくわかりました。

いま、1つひらめきました。

さっそく院長室に、組織図を貼って医院内の
コミュニケーションの流れを俯瞰するようにしてみます!」

院長はそういいながら、手帳を開き始めた。
お酒の席でも、アイデアをメモすることは怠らない
院長の姿勢を見て、キャッシュフローコーチは
さらなる医院の飛躍を確信したのだった。

 

【今回のレッスン】

◎バランス感覚は、全体を俯瞰することから生まれる。

◎問題を感じたら、まず全体像を見て感じてみる。
その次に部分に入り、全体と部分の間を何度も
行き来するように思考を巡らすと、お金も時間も人間関係も、
バランス感覚が磨かれる

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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