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精鋭CFコーチの 実践コンサルティング・レポート

社長が社員を指導するときに、言いたいことを遠慮せず言えるようにするには

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2020.12.28 執筆者:平松 佳一

こんにちは。
キャッシュフローコーチの平松佳一です。

社長が社員に気を遣いすぎるあまり、
社長自身がしんどい思いをされているのではないか?
そんな状態を解消することはできるのか?
こんなお悩みをお持ちの社長さん、実は意外と多いのではないでしょうか。

私が実際に関わり始めてからこうお見受けした社長が、ここから一歩を踏み出して
社長も社員も変わり始めたというのが、今回のお話です。

社員さんに遠慮しているのかな?
~キャッシュフローコーチの目から見た社長~

この社長さんと関わるきっかけは、
将来の経営をどう考え、何をしていけばよいのかを一緒に考えてほしい
というご相談からでした。

まずは事業の現状を経営数字の観点から整理しながら、
社長さんから会社の歴史、現状認識、将来実現したいことなど、
いろいろなお話をおききしました。
対話を通じて、今の事業に対する思いとか、
仕事観、人間観、先代から学んだことや受け継いだことを
しっかりお持ちであることがわかりました。

一方で日常の社内のコミュニケーションに関しては、
社員さんに遠慮があるように私の目には映っていました。
それは、
「こんな言い方したら、どう言うかな?」
「そんなことも知らいなのかと、なめられたりしないか?」
「ちゃんと昇給してやらなかったら、辞めてしまうのではないか」
など、相手の反応を必要以上に気にしたり、
「よそで働いたことがないから、
他の会社ではどういうやり方をしているのか?」
といった質問が時々でてきていたからです。

お気持ちはよくわかります。
社員の機嫌を損ねたらどうしようとか、どういうやり方が正しいのか、
気になるものですよね。

私から見ると、人を大切にする社員思いの社長です。
“人の道”から外れるような発想とか、
社員を“モノ扱い”しているとか、そんなことは一切ありません。
なので、なにもそこまで気にすることなく、
自信を持ってご自身の想いや考え方に沿って
もっとご自分を出していけばいいのになあ、と考えていました。
社長の仕事観の原点となっている嬉しかったエピソードを
私にお話ししてくださったこともあるのですが、
そういったお話を社員さんにされたことはないとのことでした。

社員に気を遣うあまり、社長が実現したいことや伝えたいことを伝えることができていないという、「きまじめで優しい社長が陥りやすい罠」にはまっているという状態でした。

社長の不安を取り除くには

さて、どうすればこの状態から脱することができるのか?

この状態は、社員はちゃんと自分の話を受け止めてくれるのだろうか、
という不安からくるものです。
では、その不安を取り除けばよいわけですが、
そのためには社員が社長のお話を受け止めることができる土壌をつくることが必要です。

その土壌はどうすれば作れるのか?

それは、社長のビジョン、ミッションを全員で共有することです。
このプロセスを通じて、価値観やなんのためにこの事業をやるのか、が共有されていきます。
会社のあらゆる行動のベースとなる、まさに“土壌づくり”です。

実はこのミッション、ビジョンの言語化はコンサルの初期段階から行うので、
この社長さんとも実際に言語化にとりかかっていました。
しかし、これを社内で共有することにはまだ躊躇されている様子でした。
私も社長にやってみましょう、とお話はするものの、
こればかりはご自身で腹を決めていただかないといけません。

ここは社長に壁を越えていただく必要があるところです。
そんな状況の中、ちょうどこの記事が目に留まりました。

“オンライン版コンサルタントの教科書”の和仁達也先生の記事です。
「社長と社員が夢と人生観を語り合える会社とは?」

読んだ瞬間、「これや!」と私は思いました。

これを社長に読んでもらえばいいと。
その次のコンサルの冒頭、印刷したものを持参して、私の前で社長自身に声に出して読んでいただきました。
私がした前置きは2点。
・〇〇社長のためになるようなメッセージが入っているような気がして持ってきました。
・コンサルタントの教科書とありますが、社長さんに読んでもらうのもOKですよ。
※和仁先生がどういう方なのかはコンサルに入る際にお伝え済みです。

実際に読み終えた瞬間、
おお、と感心された表情で、
社長「なるほどお゛、確かに!」 (「お」に「゛」がついているのがミソです笑)
平松「これ読んだ瞬間に〇〇社長のために宛てた手紙やと思いました」
社長「盗聴されてるんちゃうか?と思うくらい、ドンピシャやな!!」
(関西弁です(^^))

なにか安心されたようでもあります。
それは、
・こういう悩みを持っているのは自分だけではないこと
・私(平松)以外に共感してくれている人がいること
がわかったからではないかと思います。

社長自身の安心が行動に変わる

ビジョンやミッションを実際に社内で共有するには、勇気がいります。
今さらそんなこと・・とか、照れくさいとか。
また、離れていく社員も出てくるかもしれません。
でも、一生懸命に仕事をしようと思っている社員ほど、
これを求めているものです。

無理してかっこつける必要はなく、自分のことばで、自分の伝えたいことを話せばいい。
初めてだし、極端にいえば中身は伝わらなくても熱量だけでも伝わればいい。
そんなこともお伝えしました。

そして新事業年度に入るタイミングで方針発表会をやることを決心され、
その2か月後、練り上げてきた社長のビジョン、ミッション、
そして年間の目標を7名の社員に向けて発表されました。

はじめての試み。
少し緊張気味の社長さん。
私も“らしくないなあ”と思いながら(笑)末席で拝聴。
伝えたいことを忘れないようにとご自身で資料もまとめられ、
およそ1時間、話し切られました。
終了すると社員から自然と拍手が沸き起こりました。

社長自身が新たな一歩を踏み出した瞬間でした。

社長の行動から起きた変化

後日、社長さんと振り返りをしました(ちなみにこれ、とても大事です)。
ご自身の感想、変化として、
・とにかくやってよかった。
・話したいことの7割は話せた。伝わったのは4割くらいと思うけど。
・仕事に対する基本的な考え方を話したことで社員と話がしやすくなった、遠慮がなくなった。
・自分一人ではできなかった(ありがたい言葉です)。

社内の変化も気になるところ。
直後から1つ目に見える変化があったそうです。
それは、社員さんのあいさつの仕方(言葉、態度)が変わった、
好感度3割アップしたのだと。
方針発表であいさつを大切にしていること、
そしてなぜ大切にしているのかのお話をされたのですが、
自分の話に行動で応えてくれたということで、
とても喜んでおられました。

こんな形で、社長ご自身、
1つの壁を乗り越えて大きな手ごたえを感じておられます。

さあ、これからが本番!
まだすべてを伝えきれているわけではないし、
繰り返し伝えていくことも必要ですが、
こうしてよい土壌ができてくると
目標達成に向けた行動により集中できるようになります。
この一歩は大きいです。これからが楽しみです。

社員さんとの関係でもやもやしている社長さんが、
このレポートをお読みになられて勇気と希望を持ち、
新たな一歩を踏み出すきっかけになれば、
これほどうれしいことはありません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
 

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  • 平松 佳一

    経営者のビジョン実現に向けて現場と経営をつなぐ「人とお金の成長支援パートナー」。
    ビジョン-戦略-組織-人-お金の5つの視点で経営全体を見ながら、ビジョン実現へ新たな一歩を踏み出す経営者を支える。大手電器メーカーで人事・労務に携わった経験を持ち、会社と人の可能性を最大限に引き出して経営成果を上げるために、社長と社員をつなぐ役割も果たす。
    喜努愛楽経営 代表。

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