クライアントの沈黙を恐れず、堂々とコーチングをするための2つのポイント
2019.06.19 執筆者:和仁 達也ビジョナリーコーチング前置きトーク着眼点
クライアントにコーチングする時に、あまりリアクションも良くなく、
沈黙が続いてしまうと、何か話さないと!と焦ってしまったりしませんか?
そして、沈黙による不安から、クライアントのニーズを引き出すことを忘れてしまって、
一方的に話し続けてしまう。
そうなってしまうと、クライアントの満足度は大きく下がってしまう可能性もあります。
相手が沈黙しても、失敗しないために、今日は、
「沈黙を恐れず、一段上のレヴェルのコーチングをするには?」をお伝えします。
キャッシュフローコーチから聞くコーチングに関するお困りごととして、
次のような声があります。
あなたにも当てはまるものはあるでしょうか?
1.クライアントが満足しているかどうかが不安。
「そう、そう、そう!」と言って欲しい。
2.例えば30分とか60分とか「一定の時間の中で 結論が出ないのではないか」
と不安がある。
3.クライアントからお困りごとが出てこない。
会話が盛り上がらないので、気まずくなる。
4.答えがわかると我慢できずにしゃべってしまう。
その結果、クライアントが聞き手になり、ティーチングになる。
5.質問しても、「そうです」「はい」で終わり、嫌な間ができる。
それが怖いので、余計な言葉でその沈黙を埋めてしまう。
6.仕事の範囲を超えたテーマに話が及ぶと、ちゃんと対応できるのか不安になる。
たとえば、5の「嫌な間ができる不安」をとりあげてみましょう。
沈黙を恐れる人は少なくないようです。
それは、「沈黙が気まずいから」だったり、
「相手が退屈している気がする」からかも知れませんね。
ところが実は、沈黙には2つの大切な意味があるのです。
それをわかっているだけで、沈黙との向き合い方が変わったりします。
それは、
①単なる【空白的沈黙】と、
②積極的にとる【思考的沈黙】の2つ
です。
①単なる【空白的沈黙】は、
「ちょっと話していいですか?」とか
「ちょっと論点を変えていいですか?」
などの提案によって、相手を聞く姿勢にするチャンスになります。
そして、一方の
②積極的にとる【思考的沈黙】は、
相手が思考しているクオリティタイムなので、邪魔をせずに
ただただ見守ってあげるだけでOKです。
さらに、そこでひと言、
「このテーマはとても重要なことなので、
じっくり考えてみてくださいね」
「よかったら、考えを整理しやすいように、
紙に書き出してみましょうか」
などと言い添えることで、
クライアントはさらに安心して思考に集中し、
深めることができ、お互いに沈黙を受け入れられます。
これ、シンプルですが、パワフルです。
さっそく試してみてはいかがでしょうか。