生き方の柱を複数化する
電話コンサルティングのクライアントから、
最近同じテーマで相談を受けることが増えています。
それは40代後半から50代の方に多いのですが、次の悩みです。
「ここまで自分なりにがんばって、仕事的にも成功してきました。
でも次のビジョンというか、テーマが見えない。
何に向かって燃えたらいいのか、自分でよくわからないんです」
●幼少期の貧乏体験からハングリー精神で起業して
相応の財をなしたが、家族や社員と向き合わずにきた
ことに後悔し、新しい生き方を模索している起業家。
●ドクター1人で診療する歯科医院としては1億円の大台を超えて、
周りから大型化や分院展開を勧められるが、いまいち気乗りしない院長。
●売上や顧客数など規模の拡大を追求して突っ走ってきたが、
数字以外の質的なビジョンを持ちたいと望みつつ、
それが何かが見えずモヤモヤしているコンサルタント。
こんな悩みは、戦前や戦後の高度成長時代には
なかったのではないでしょうか。
生き方の選択肢があまりにも増えてきた
現代だからこその悩みかも知れません。
とりわけ、このような悩みを訴える人には、ある共通点があります。
それは、すでにそれぞれの分野で周りが認めるレベルの
成功をおさめている、ということ。
したがって、周りの人にはその人の悩みの深さが理解できません。
「十分、うまくいっているじゃないか」
「贅沢な悩みだよ」
と言われておしまい。
それゆえに、その悩みは放置され、解決の糸口が見出せないまま
時間ばかりが過ぎていきます。
一方、彼らは人生にどん欲なので、明快な道筋が見えないまま
時間が過ぎることに焦りを感じているのです。
そんな中で、わたしが大切にしたいと実感したこと。
それは、「生き方の柱を複数化する」ということです。
柱が1本だと、その頂点にたどり着いた瞬間、
周りを見渡しても何もない状態になる。
でも、同時並行的に複数の柱を育てていれば、
ここはちょっと一休みして、
たとえば「趣味」「スポーツ」「家族や友人関係」など
別の柱の軸足を移すことで多様性を味わえる。
わたし自身も、自らワクワク人生を楽しみ、その姿を見た人が
「そんな生き方もいいね」とインスピレーションとなるような
生き方を創造しながら、人生を楽しみたいと思っています。
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