自分の隠れた”新しいウリ”を見出した方法。
2021.04.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション価値の見える化着眼点
ビジネスパーソンの相談に乗っているときによくあるのが
「自分がやっていることと、本当にやりたいことが、
ちょっとズレているんです」
というものです。
例えば、No.1コンサルタントスター養成塾の塾生に、
エコアクションの取得支援をする環境マネジメント
コンサルタントがいました。
彼は、今やっていることは「企業が環境資格を
取得するサポート」なのですが、本当にやりたいことは
「経営の本業ど真ん中に関わること」でした。
そして本業に好影響を与えることで、
利益に貢献し、納得の報酬(現在の2~3倍)を
得ることを望んでいました。
こういうときに、多くの人は、
全然畑違いのことに手を出そうとします。
例えば、付加価値を高めたい税理士が
付け焼刃で学んだマーケティング・コンサルを顧問先
に提供しようとするように。
しかし、このようなケースはほとんどの場合、うまくいきません。
なぜなら、
「その人がマーケティングをサポートする正当性に欠ける」
からです。
「マーケティングを教えてもらうなら、
その道の専門家に教えてもらいたい」
と考える社長が多数派だとしたら、
それを覆すだけの理由が必要です。
さて、冒頭の環境マネジメント・コンサルタント
の話に戻りますが、彼がやっている仕事の中身を
よく聞いていくと、
実はエコアクションを習得するプロセスで企業に
“副産物”をもたらしていることがわかりました。
それは、
プラン(P)→ドゥー(D)→チェック(C)
→アクション(A)のマネジメントサイクルを
企業に定着させていたことでした。
そしてそれは、企業の無駄を省く上に、
やるべきことがちゃんと実行されていき、
利益体質をつくることにつながります。
それ以降、彼は環境マネジメントの関心がある
企業に対しては、それを切り口として打ち出しながらも、
それ以外の会社には
「PDCAマネジメントを定着支援して、
社長のビジョン実現化を応援する」
ことを持ち味として告知をし始め、
新規顧客を開拓していくようになりました。
このとき彼が自分の隠れた”新しいウリ”を
見出した方法は、
「今やっているプロセスがもたらす副産物は何か?」
を考えたこと。
「今やっていることの本質は何か?」
と言ってもいいかもしれません。
時には立ち止まって考えてみたい問いの1つです。
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