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社員を巻き込みビジョンを実現する キャッシュフロー経営って?

経営をオープンにするメリット・デメリット

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2022.03.30 執筆者:和仁 達也

「社員にもっと当事者意識を持って働いてもらいたい」

「会社に依存するのではなく、自分で稼ぐ主体性をもってほしい」

そう望む社長が、会社のビジョンやお金の流れをオープンにして
経営する動きがあります。

とは言え、そこにはメリットとデメリットが存在します。

そこでこの記事では、4つのメリットと2つのデメリットを紹介します。

経営をオープンにすると、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか?

次の4つです。

 

【メリット①】社長の精神的負担が減り、身軽になれる

社長が判断するための情報を社員も共有するわけですから、
社長の危機感が伝わりやすくなります。

たとえば
「ウチの社長は昨日と今日とで言っていることがコロコロ変わるんだよなあ」
と言われていた朝令暮改も受け入れられやすくなります。

なぜなら会社全体が向かっている流れをミーティングで共有しているからです。

状況をその都度こまかく説明しなくても社員がある程度察してくれるので、
社長の精神的負担は減ります。

また、「営業車を新しくして欲しい」「新しいパソコンを買って欲しい」
などと会社に対して要求が多かった社員が、
会社のおかれている状況と自分の果たすべき役割を知ります。

その結果、安易な要求をしなくなり、社長のストレスが減った例もあります。

ただし、社員の理解度の良し悪しの差はあるので、
決して全社員に均等に伝わるとは思わないようにしましょう。

 

【メリット②】 スタッフのモチベーションが上がる、やりがいが増し、会社の活力が増す

自ら考え動く幹部候補生が現れる可能性が高まります。

「限られた時間の中でパートスタッフとして働きたい」
と思っていたスタッフが、数年後には社員となり、
リーダーとして部下を率いた例もあります。

営業をとりまとめる立場にありながら社員に対して遠慮して
あまり機能していなかったマネージャーが、
経営者サイドとして社長と同じ情報に触れつづけることで、
社長と同じ思考回路を持つようになり、
率先してプレイングマネージャーとして活躍したケースもあります。

また、控えめで目立たない存在だった社員、
一見ノホホン社員とみなしていた社員が、意気に感じて
バリバリ活躍しはじめることがあります。

なぜそのようなことがおこるのでしょうか?

かつては、工場の生産ラインでベルトコンベアーに
部品を流せば自動的にモノがつくられていく、という仕事が
中心だった時代もありました。

そのようなオートマチックな仕事は
人の心が成果にあまり影響しにくいものです。

でも今の仕事は、ほとんどがサービス業です。

人の心で生産しているのです。

企画を練ったり、接客をしたり、人の心が
すごく大事な時代になっています。

だからこそ、スタッフのやりがいをいかに高めるかが
会社の発展のために非常に重要になってきているのです。

 

【メリット③】 推測ばかりの無駄なエネルギー消耗がゼロになる

社内の会話が、「きっと~だろう」「~と思っているに違いない」
という推測が多くなったら要注意です。

そういう会社ほど、ミーティングなどでお互いの意思疎通を
はかることをしていません。

つまり、
事実を確認する機会がないので、マイナス的想像が
どんどん膨らんでいきます。

このようなマイナスの推測はエネルギーの消耗をもたらすばかりで、
何の得にもなりません。

ところが、経営をオープンにしているということは、
毎月定期的にミーティングを開くことになるので、
社内のコミュニケーションのきっかけが生まれるのです。

ミーティングの中で、他のメンバーがどんなことに
悩んでいるかを知ることが出来ます。

自分が密かに抱えていた悩みと同じ悩みを持つ社員がいて、
その人の悩みを解消するプロセスで自分の悩みまで一緒に解消されることもあります。

「何かあったらミーティングを開こう」というスタンスは不十分です。

予め予定に組み込んでおくことがストレスをためない組織づくりの条件です。

 

【メリット④】結果的に、業績が伸びる

数字の面では、ある歯科医院では、オープン経営を導入後、
初年度に売上が前年比150%になりました。

次の年は123%まで上がって、3年目はさらにその110%ぐらいに。

業績が上がったのには理由があります。

一つは経営者が「先が見通せたという安心感」を持ったことです。

今までは目先の通帳残高しか見てなかったわけです。
ところが年間計画をつくると、

「今こういうふうにちゃんとやっていけば、半年間は苦しいけど、
7ヵ月目からこういうふうに数字が上がっていく」

とイメージできる。

イメージできるからこそ、がんばりが効くということです。

それからそれを社員に伝えたんです。

「今は申し訳ないけどボーナスは払えない。
だけどこの計画表を見てわかるように、年度内には
5千万円の売上をつくって、利益も100万円確保できる。

そうすると皆さんにもボーナスを払う原資が生まれる。

今はご覧の通り赤字で出せないけれども、半年後、
遅くとも1年後には最低でも70万円のボーナス予算が取れる。

そのためには、今年後半であと3千万円の売上をつくる必要があるんだ。
そのためにみんなでがんばろうね」

というようなことを伝えました。

目指す目標が明確になることで、それまでに頻発していた
社長に対しての不満や仲間同士の中傷合戦のような、
内輪でのエネルギーの衝突が減りました。

つまり、その目標を達成することにみんなの焦点が向かったということです。

ここまで、メリットはおわかりいただけたと思います。

その一方で、デメリットはないのでしょうか?

これはデメリットかメリットか、見方によってどちらとも言えることですが、
あえて言えば、2つあります。

 

【デメリット①】 社長はより厳しい自己管理が問われる

情報を公開するオープン経営をする際に、
社長にとってのデメリットには次の2つがあります。

まず、言っていることとやっていることが一致していないと、
「社長は口ばっかりだ」と社員の批判の的になりかねません。

したがって、ごまかしが利かなくなり、
社長はより厳しい自己管理が求められるようになります。

また、隠し事はできなくなるので、トップだけが儲けを
ひとりじめすることはしにくくなります。

その一方で見方を変えると「これが本当の効果でもある」と
私は確信しているのですが、
社員にオープンにするぐらいの覚悟をするのであれば、
社長の覚悟は十分なものになっています。

経営がオープンになり、社長の一挙手一投足が
社員に見られていることを自覚しているので、
社長はもはや「決断の先送り」「有言不実行」ではいられなくなります。

つまり社長は自分に甘い人であっても、社員の見ている手前、
しっかりせざるを得なくなるのです。

社員10人以下の会社では、実際のところ、
社長が腹を決めて本気になって経営にあたったら、
確実に業績は良くなります。これはまず間違いありません。

 

【デメリット②】 社員の入れ替わりがおこりえる

それからもう1つ。
会社の方向性と合わない社員が突然辞表を提出することが起ります。

長期的にはお互いにとって良いことだと思いますが、
短期的には人手不足で残った社員が大変な思いをすることもあるし、
昔からの仲間が消える寂しさを味わうこともあります。

それと同時に、会社のビジョンが言葉と数字ではっきりすることで、
ノホホン社員はいなくなります。

前述の通り、ノホホン社員が目覚めてバリバリ社員になるか、
あるいはノホホン社員の居場所がなくなって自ら辞めていくことになるからです。

社長がわざわざクビにしなくとも、
しかるべきところにしかるべき人が移動するのはお互いにとって
ハッピーなことではないでしょうか。

いずれにせよ、
「どんな会社か?」
「何を目指しているのか?」
「自分が何を期待されているのか?」
といったことがハッキリするので、それに合わない人は辞め、
それに合う人が引き寄せられていきます。

「オープンにする」とは、情報を発信することです。

ラジオの電波と同じで、
発信すれば、そのビジョンに必要な人や情報が
引き寄せられていきます。

そして、その組織にとって必要な循環がおこるのです。

以上、4つのメリットと2つのデメリットをご紹介しました。

こうして考察すると、実は「会社を発展させていく」という点で、
本当の意味でのデメリットはあまりないのかも知れませんね。

あえてデメリットとして紹介したことも、見方を変えれば
最大のメリットとも言えるわけで、それは受け止め方次第ともいえるでしょう。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎忙しいのは社長だけ、社員はなぜかノホホンとしている、本当の理由

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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